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第32回夏期講習会

日  時:平成23年7月24日(日)13:00

場  所:新横浜プリンスホテル 4F 若菜

講  師:須藤哲也先生

 

講演内容:インプラントオーバーデンチャーは難しくない 

義歯創りをもっと面白くする方法

~基礎力を身に付けて患者満足を目指そう~

 

32回夏期講習会案内A40628.pdf 

 

協和デンタルラボラトリー

須藤哲也氏

 

プロフィール

1993 愛歯技工専門学校卒 同年協和デンタルラボラトリー入社

2003 IvoclarVivadent社BPS認定歯科技工士

2008 JSOIインプラント認定歯科技工士

モリタデンチャーインストラクター

 

仕事が楽しい。これほど社会人として幸せな事はありません。仕事は生活のためであることはもちろんですが、人との関わりから社会人として成長し、自身の仕事の成長によって社会的に認められる場でもあります。特に歯科医療に携わる歯科技工という仕事は「技術」「知識」「コミュニケーション能力」を向上し、歯科医師を満足させ、患者満足を得るという分かりやすい仕事です。

分かりやすい仕事とは何でしょうか。簡単な仕事とは違います。「何でこの仕事をしているのか」「誰を喜ばせるのか」「主訴は何なのか」「何故この咬合器を使うのか」「何故この人工歯を使うのか」「何故この補綴設計にするのか」「予後はどう推移するのか」「何故・・・・」ただ漠然と与えられた仕事をするのではなく、何故の追及によって今なすべき事が明らかになり、一つ一つ解決することが楽しくて仕事の自信に繋がります。自身の成長を分かりやすくすること、また、仕事の効果を分かりやすく評価することでもっと仕事が面白くなってくるのです。目指すはさらなる患者満足度の向上です。自身でPDCAのサイクルを回し、基礎力を養うことで誰からも求められる技工士を目指したいものです。

今回は義歯創りをとおして仕事を面白くする方法をご紹介します。まずは、過去を知ることが必要です。マテリアルが進化した現在、勘と経験だけでもそれなりの義歯が出来上がります。しかし、限られた材料しかなかった時代の先駆者たちは常に試行錯誤し、知識を蓄え学問として現在に伝えてきたのです。基礎は常に変化し、現在当たり前のように行っている歯科技工も実際には過去より衰退していることも多いのではないかと思います。本講演での基礎はBPSです。決められた器材と材料を使用し、規格化されたシステムと決められたステップに沿うことで、基本的に4回のアポイントで優れた機能を備えた総義歯製作を可能にするシステムは基礎力を養います。それが当たり前になると下顎総義歯の吸着が可能になり、それもまた基礎となります。しかし、その基礎が当てはまらない症例に出会った時、新しい技術が生まれ、インプラントオーバーデンチャーの概念が現在必要とされています。基礎力の重要さと、私が義歯創りをとおして仕事が面白くなってきた過程を、患者満足を得た症例と実験結果を織り交ぜながら紹介させていただき、一つでも日々の臨床においてお役に立つことで、歯科技工がもっと面白くなるお手伝いができればと思います。